こんにちは！岡崎でボクシングジムを経営している、元ボクサーのみきやです。
今回は、ボクシングの勝敗を分ける最も重要な要素の一つ、「距離感」と「攻防一体の技術」についてお話しします。パンチを「当てる」ことと同じくらい、いや、それ以上に大切な「パンチをもらわない」ための鉄則、そして実戦で使えるボディブロー3選を合わせて解説します。
「どうすれば相手のパンチをもらわなくなるの？」 「実戦で使えるボディブローを増やしたい」
そんな悩みを抱えている方は、ぜひ最後まで読んで、日々の練習に取り入れてみてください。
ボクシングは「距離感」がすべて！「打ったら出ろ」の鉄則
ボクシングの試合では、「自分のパンチが当たる距離」は、同時に「相手のパンチも当たる距離」です。これは当たり前のことですが、熱くなると多くの人がこの基本を忘れてしまいます。
パンチを打った後、その場に立ち止まったり、打ち終わりにガードが下がったままになったりしていませんか？それでは、相手の反撃をそのまま受けてしまいます。
攻防一体の「出入りの技術」
だからこそ、ボクシングの鉄則として、「ステップインしてパンチを打ったら、すぐにステップバックする必要がある」という習慣を普段から身につけることが非常に重要です。
- 被弾リスク: パンチの打ち終わりにガードが下がったままや、その場にいたままでは、相手のカウンターで被弾してしまいます。
- 打ったら下がる癖: 常に「打ったら下がる」という癖をつけることで、実戦でも相手のパンチをもらいにくくなります。
この「出入りの技術」は、単なる防御ではありません。相手に反撃の隙を与えず、自分の攻撃だけを一方的に通すための攻防一体の技術なのです。
ミット打ちで「出入り」を体に染み込ませる
この習慣を身につけるには、ミット打ちの練習が最も効果的です。
ミット打ちの際、「4つ打ってはバックステップで下がる」という練習を繰り返してみてください。これを繰り返すことで、体が自然と「パンチを打ったらすぐに下がる」という動きを覚え、実戦でも相手のパンチをもらいにくくなります。
ぜひ、日々のミット打ちにこの練習を取り入れてみてください。
実戦で差がつく！私がよく打つ「ボディブロー3選」
パンチをもらわない技術と並行して、相手に効果的にパンチを当てる技術も磨く必要があります。ボディブローは、相手のスタミナを奪い、動きを止め、試合の流れを有利にするための重要な武器です。
今回は、私が特に多用する、実戦で「使える」ボディブローを3つご紹介します。
1. 右ボディストレート
相手に近づきすぎずに打てる、非常に有効なパンチです。
- フォーム: しっかりと腰を落とし、肩の高さで打ち込むことで、パンチに体重を乗せ、威力を高めます。
- 防御意識: 打っている時は左側に少し身体を倒すことで、相手からのカウンターをもらいにくくします。
- 極意: パンチを打つ際は、「戻る」前提で踏み込むことを意識してください。
2. 左ボディ（フック）
相手のストレートに合わせて打つと、特に効果的なパンチです。
- 体重移動: 左足を踏み込むと同時に体重を掛け、引いた分の腰を一気に旋回させることで、素早く鋭いパンチを打ち込みます。
- ガード: 打つ際、右の手はしっかり脇を締め、ガードを意識しましょう。
- 応用: 慣れてきたら、相手のストレートに合わせてカウンターで打つ練習をしてみましょう。
3. 右ボディアッパー
距離を縮めながらの攻撃や、次のコンビネーションへの繋ぎに非常に有効です。
- 用途: 右ボディストレートと似ていますが、よりカウンターで使いやすく、次のコンビネーションに繋げやすい特性があります。距離を縮めながらのボディに有効です。
まとめ：ボディと出入りの連動が勝利を生む
ボディ打ちは初心者には難しく感じるパンチですが、実戦の中で多用する事で、タイミングや身体の使い方といったコツがわかってきます。
- 出入りの技術: 「打ったら出ろ」を徹底し、被弾を避ける。
- ボディブロー: 3種類のパンチを使い分け、相手のスタミナを削り、ガードを崩す。
これらの技術は、すべて連動しています。パンチを打つだけでなく、その後の防御まで意識した練習が、あなたのボクシングを次のレベルへと引き上げてくれるはずです。
▶️ 実際の動きは動画でチェック！
今回お話ししたボディブローの打ち方や、「打ったら下がる」といった出入りの技術は、文章だけでは伝わりにくい部分もあると思います。私のYouTubeチャンネルやInstagramでも、これらの動きを分かりやすく解説しています。ぜひ、日々の練習の参考にしてください。
✅ YouTube: みきや@ファイティングビー岡崎
✅ Instagram: @mikiya1997
あなたがミット打ちで意識していることや、動画を見て勉強になったことをコメント欄で教えてくださいね！
