こんにちは! 岡崎でボクシングジムを経営している元ボクサーのみきやです。
先日、YouTubeでワンツーだけの動画をアップしたところ、フォロワーさんから「速射砲みたい!」「早送りしてますか?」と多くのコメントをいただきました。もちろん、早送りはしていません!(笑)
ただそれは一昔の動画、、、今はそのときみたいに動けるよう練習しています。
今回は、そんなパンチスピードの秘密から、パンチの威力を上げるための練習法、そして試合でKOを狙うための特別なストレートの打ち方まで、余すところなくお話しします。
パンチスピードの秘密:動きやすさが鍵
「パンチが速い」と言われますが、これは単に腕を速く動かしているだけではありません。体が特に足がスムーズに動くことで、パンチのスピードは格段に上がります。
そのための重要な要素の一つが「シューズ選び」です。
え?そこ?と思うかもしれませんがシューズ選びはかなり重要な要素の一つです。
普段、私はバッシュを履いてジムワークをしていますが、試合の際はボクシング用のリングシューズを履いていました。たったそれだけで、動きやすさが全然違うんです。
リングシューズはバッシュに比べて軽くて、地面との接地感が非常に良いです。パンチを打つときの体重移動がスムーズになり、まるで地面に吸い付くように動けます。
ただし、クッション性がないため長時間履いていると足に疲労が溜まりやすいというデメリットもあります。用途によって靴を使い分けることが、練習の質を高める上で大切です。
皆さんも、もしシューズ選びで悩んでいたら、ぜひ用途に合わせて選んでみてください。リングシューズは動きの軽快さを、クッション性のあるシューズは長時間のトレーニングでの疲労軽減を助けてくれます。
おすすめのリングシューズはこちらです
ミズノ、アシックスは現役時代から履いていましたがミズノは私が履いていた時代から値段が倍になっており折り返しのモデルで6万円を越えているのでなかなか手が出ませんね、、、別のモデルであれば3万円台からもあるのでそちらのモデルを使うのはありだと思います。
アシックスに関してはオーダーしても2万円を切る時代でしたが今は販売自体を停止してしまっており買う事すらできません。
ボクサーが生きずらい世の中です、、、
サンドバッグは「とにかく殴る」べし!
サンドバッグを前にすると、多くの人が「強く打たなきゃ」と考えがちです。もちろんパワーアップも大切ですが、サンドバッグにはもっと重要な目的があります。
それは「スタミナアップ」です。
ミット打ちと違い、サンドバッグは相手が動かず、打っても反撃がありません。だからこそ、体力と精神力の限界まで、自分のリズムでパンチを打ち続ける練習ができます。
私は時と場合ですがサンドバッグを打つとき、細かいフォームは気にせず「とにかく殴る」くらいの感覚で打つ時間をつくります。
- スタミナアップ: 休みなくパンチを打ち続けることで、心肺機能を高め、試合後半でも動き続けられる体を作ります。
- パワーアップ: 全力でパンチを打ち込むことで、パンチの威力を向上させ、破壊力を養います。
サンドバッグを相手に、何も考えずにただひたすらパンチを打ち続ける時間も、非常に重要です。サンドバッグを思う存分叩きつけ、体の中のエネルギーを全部吐き出す。それが、あなたのボクシングを強くしてくれるはずです。
久しぶりにサンドバッグを打ったら、全身がバキバキになりましたが、それだけ効果があった証拠です(笑)。
KOパンチは「一味違う」ストレート
相手を倒すパンチといえば、やはり「右ストレート」です。しかし、普段のストレートとは一味違う、KOを狙うための特別なストレートの打ち方があります。
ポイントは「体重移動」と「打ち下ろす角度」です。
1. 体重移動:頭を前足の膝へ
普段、私は「頭を出さずに腰の回転で打つ」と言っていますが、KOパンチを打つ際は、あえてこのセオリーを少し崩します。
- 頭の位置を前足の膝の真上まで移動させるように打ちます。
- 腰の回転はもちろん意識しますが、さらに体重をパンチに乗せるイメージです。
- このとき、少しだけ顎を引くと、より重いパンチが打てます。
頭の位置を意図的にずらすことで、相手はパンチの軌道を読みづらくなり、カウンターで合わせることも可能になります。
2. 打ち下ろす角度:インパクトの瞬間に変える
ストレートは「まっすぐ」打つのが基本ですが、KOパンチを狙う際は、インパクトの瞬間に拳を握りながら斜め下に打ち下ろすイメージで打ちます。
この打ち方は、相手の顎の骨やテンプル(こめかみ)に直接打撃を与えることができ、非常に効果的です。
ただし、この打ち方は通常のストレートに比べて引きが遅くなりがちです。そのため、使う場面を限定することが大切です。割合でいうと、10発に1回くらいと考えてください。
いきなり打つのではなく、ジャブを上下に散らしたり、コンビネーションの中で使うのがおすすめです。例えば、ジャブを顔面とボディに打ち分けた後、この特別なストレートを打つと、相手はガードが間に合わず、効果的に決まりやすくなります。
この一味違ったストレートを、ぜひ皆さんのトレーニングに取り入れて、KOを狙ってみてください。
練習への「意識」が、あなたを強くする
今回お話しした内容は、すべて日々の練習への「意識」を変えることで、すぐに試せるものです。
- 動きやすいシューズを選ぶ
- サンドバッグでスタミナとパワーを養う
- KOパンチの打ち方を練習する
これらの意識が、あなたのボクシングを次のレベルへと引き上げてくれるはずです。
▶️ 実際の動きは動画でチェック!
今回お話ししたパンチのスピードやKOパンチの打ち方は、動画で見た方がイメージしやすいです。これらの技術は、YouTubeやInstagramでも解説しています。
ぜひチャンネル登録やフォローをして、動画で一緒に練習を深めていきましょう!