ボクシング

【フックとボディの決定的な違い】体重移動の極意を元ボクサーが解説

こんにちは! 岡崎でボクシングジムを経営している元ボクサーのみきやです。

今回は、パンチを打つ上で非常に重要な「体重移動」について解説します。特に、似ているようで全く違う「フック」と「ボディ」の体重のかけ方の違いに焦点を当ててお話しします。

「パンチが軽い」「重みがない」と感じている方は、もしかしたら体重移動が間違っているのかもしれません。この2つのパンチの決定的な違いを理解すれば、あなたのパンチは劇的に変わるはずです。

パンチの威力を決めるのは「体重移動」

パンチを打つとき、あなたはどの足に重心を置いていますか?

腕の力だけでパンチを打っても、威力は出ません。パンチの重みやキレは、腰の回転と、それに連動した体重移動によって生まれます。パンチの種類によって体重移動の方向やタイミングを変えることが、パンチの威力を最大限に引き出すための鍵になります。

フックの体重移動:前足から後ろ足へ

左フックを打つ場合、まずは前足(左足)に重心をかけます。この段階で、既にパンチを打つための土台を作っているイメージです。

そして、腰を回転させながらパンチを打つと同時に、その重心を後ろ足(右足)へと移動させます

  • 体重移動の方向:前足 → 後ろ足

この体重移動によって、体の回転エネルギーがパンチに集約され、非常に重く、強いフックが打てるようになります。

フックを打つときに前傾姿勢になる人もいますが、これはおすすめしません。ミットで受けていても、パンチに力が乗っていないことが分かります。体の軸を保ち、前足から後ろ足へ体重をしっかり移動させることが、フックの威力を高めるための重要なポイントです。

ボディの体重移動:前足だけ

次に、左ボディの体重移動についてです。

フックと同様、まずは前足(左足)に体重をかけます。しかし、フックと大きく違うのは、ここからです。

左ボディを打つ際は、前足にかけた体重を、腰の回転と共に相手のお腹へと伝えるイメージでパンチを打ちます。フックのように後ろ足へ体重を移動させる必要はありません。

  • 体重移動の方向:前足

ボディは相手の懐に潜り込んで打つパンチ(時と場合)なので、フックのように大きく体重を移動させるのではなく、体の軸を安定させたまま、体重をパンチに集約させることが重要です。これにより、パンチに重みが出て、相手の腹に「効く」パンチを打つことができます。

フックとボディ、決定的な違いのまとめ

パンチの種類 体重移動の方向 意識すべきこと
フック 前足から後ろ足へ 体の回転エネルギーをパンチに乗せる
ボディ 前足だけ 前足にかけた体重を相手に伝える

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この違いを意識するだけでも、パンチの重みや打ちやすさが格段に変わるはずです。

【練習のヒント】

  • シャドーボクシング: 鏡の前で、フックとボディの体重移動を意識しながらフォームを確認しましょう。特に、フックの時は体が前傾になっていないか、ボディの時は重心がブレていないかをチェックしてください。
  • サンドバッグ打ち: フックを打つ時は、パンチを打ち切った後に後ろ足にしっかり重心が乗っているか確認します。ボディを打つ時は、前足に力を込めて、そのパワーがパンチに伝わっているかを意識してください。

最後に

パンチは、腕の力だけで打つものではありません。体の軸、腰の回転、そして体重移動を連動させることで、初めて本当の威力を発揮します。

今回ご紹介したフックとボディの体重移動の違いを意識するだけで、あなたのパンチはより重く、そして打ちやすくなるはずです。

ぜひ、次回のトレーニングから試してみてくださいね。

▶️ 実際の動きはYouTubeで!

今回お話した体重移動の技術は、動画で見た方が感覚を掴みやすいです。私のYouTubeチャンネルでは、今回の内容をより具体的に解説しています。

👉 みきやファイティングビー岡崎のYouTubeはこちら

✅ 効かせるパンチのフォーム 

✅ ボディの打ち方とステップの連動

初心者向けに、今日から取り入れられる技術を中心に動画を更新しています。ぜひチャンネル登録して、一緒に練習を深めていきましょう!

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シャドー、ミット、サンドバッグの打ち方など、短い動画でテンポよく学べる内容が満載です。

ご覧いただきありがとうございました。 「この記事がタメになった」「このパンチのコツが知りたい」など、感想があればぜひコメントで教えてくださいね!



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