ボクシング

ボクシング上達の鍵は「基本」にあり!元ボクサーが語る、初心者が疎かにしがちな理由と反復練習の重要性

こんにちは! 岡崎でボクシングジムを経営している元ボクサーのみきやです。

今日は、私が日頃から会員さんや公式LINEで口を酸っぱくして言っていること、それは「基本の重要性」についてです。

「一撃必殺コンビネーションを覚えたい」 「かっこいいステップをマスターしたい」

そう思う気持ちはよく分かります。でも、何事も基礎がしっかりしていなければ、その上に何かを積み上げてもすぐに崩れてしまいます。ボクシングも同じです。

今回は、なぜ基本練習が最も大切なのか、そして「強く・上手くなる人」が実践している基本の考え方について、具体例を交えながら深掘りしていきます。

なぜ基本が重要なのか?

ボクシングにおける「基本」とは、構え方、ジャブ、ステップといった、最も基礎となる動きのことです(もちろん個人差はあります)。

これらは、家を建てる際の「土台」と同じです。

土台がしっかりしていない場所に、いくら立派な家を建てても、不安定で少しの揺れで崩れてしまいます。しかし、強固な土台の上には、高く、大きな建物を建てることが可能です。

ボクシングでも、基本という土台がしっかりしていれば、その上にどんな複雑なコンビネーションや、高度な技術を乗せても、安定した力を発揮できます。

逆に、基本を疎かにしてカッコいい技ばかりを覚えようとすると、パンチは当たらず、ガードは甘くなり、中身のない“スカスカ”なボクシングになってしまいます。

強い選手ほど、この基本を疎かにしません。なぜなら、基本がすべての動きの出発点であり、最高のパフォーマンスを発揮するための基盤だと知っているからです。

【実例】世界チャンピオンでさえ「基本」に戻る

この「基本の重要性」を象徴する、とある有名な選手の例をご紹介します。

世界4階級王者にもなった、日本のトップボクサー田中恒成選手。彼は一度、試合に負けた後に、再び基本を徹底的に見直したと語っていました。具体的には、構えのガード位置を上げることを意識したそうです。

これは非常に示唆に富んだエピソードです。

世界を獲ったトップ選手でさえ、試合に負けた時には「基本」に立ち返ります。自分を支える土台にひびが入っていないか、もう一度見つめ直す。これが、彼らが常に第一線で活躍し続けられる理由の一つです。

プロのトップ選手でさえ基本を大切にしているのに、まだボクシングを始めて日が浅い方が基本を疎かにして、強くなれるわけがありません。

いかに基本が大事か、このエピソードから分かっていただけると思います。

基本練習は退屈?「反復」にこそ意味がある

「ジャブばっかりじゃつまらない」 「ワンツーの練習はもういいよ」

そう感じる方もいるかもしれません。 しかし、基本の練習は「退屈」に感じるかもしれませんが、それは「反復」という行為に意味があるからです。

プロのスポーツ選手が毎日同じトレーニングを繰り返すのと同じように、基本を反復練習することで、体は無意識のうちに正しいフォームを覚えていきます。

  • シャドーボクシング: 鏡の前で自分のフォームを確認しながら、ゆっくりと、そして徐々にスピードを上げて基本の動きを反復します。
  • サンドバッグ: ジャブやワンツーを丁寧に、そして軽快に打ち込みます。ワンツーを何度も繰り返し、フォームを体に染み込ませる練習をしましょう。
  • ミット打ち: トレーナーに正しいフォームをチェックしてもらいながら、ジャブやワンツーを反復します。打つたびにフォームを修正してもらうことで、正確な動きを身につけられます。

私自身、日々の練習や指導で常にワンツーを打っているのも、この基本を大切にしているからです。

「ワンツーを打っているように見えるけど、本当は違うんだ」 「実はこのワンツーの中に、次のパンチに繋げるための意図があるんだ」

…と、いつか言える日が来るかもしれませんね(笑)。

冗談はさておき、基本の練習は、ただの反復作業ではありません。

  • ジャブ一つでも、打つ角度を変えたり
  • ワンツーにリズムの緩急をつけたり

同じ動きを繰り返す中で、少しずつ「工夫」を加えていくことで、基本の練習が奥深く、そして面白くなっていきます。

基本を固めれば、応用は自然とついてくる

基本のパンチやステップをしっかりと身につければ、より高度な技術は自然と身についていきます。

例えば、

  • ジャブのバリエーション: 強弱をつけたり、フェイントとして使ったりと、様々な応用が可能になります。
  • ワンツーからのコンビネーション: ワンツーの後にフックやボディを繋げる動きも、基本のワンツーがしっかりしていればスムーズに繰り出せます。
  • ステップからの攻撃: 踏み込みや引きのステップが身につけば、パンチの威力も上がり、ディフェンス力も向上します。

焦って応用技ばかりに手を出さず、まずは「基本を丁寧に、徹底的に」練習すること。

これが、遠回りしているようで、実は最も上達への近道なのです。

ぜひ皆さんも、明日からの練習で「基本の反復」に意識を向けてみてください。地味に感じるかもしれませんが、その積み重ねが、将来あなたのボクシングを強く、そして揺るぎないものにしてくれるはずです。

押忍!

▶️ 実際の動きはYouTubeで!

今回お話した基本のパンチやステップは、動画で見た方が感覚を掴みやすいです。私のYouTubeチャンネルでは、これらの動きを分かりやすく解説しています。

👉 みきやファイティングビー岡崎のYouTubeはこちら

✅ 初心者が覚えるべき基本ステップのコツ 

✅ ジャブ・ワンツーの打ち方

 ✅ 実戦を想定したフォームチェック

初心者向けに、今日から取り入れられる技術を中心に動画を更新しています。ぜひチャンネル登録して、一緒に練習を深めていきましょう!

📸 Instagramにも動画多数!

さらに!Instagramにもたくさんの練習動画をアップしています👇 

👉 Instagram: @mikiya1997

シャドー、ミット、サンドバッグの打ち方など、短い動画でテンポよく学べる内容が満載です。

ご覧いただきありがとうございました。
「この記事を読んで基本を見直してみようと思った」など、感想があればぜひコメントで教えてくださいね!


 

 

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