こんにちは！岡崎でボクシングジムを経営している、元ボクサーのみきやです。
今回は、ボクシング上達の永遠のテーマである「脱力」と、すべての基本となる「かっこいいワンツーの打ち方」について、その極意を合わせてお話しします。
「パンチが力んでしまう…」 「ワンツーにスピード感が出ない…」
そう悩んでいる方は、今回お話しする「タッチの感覚」と「正しい下半身の使い方」をマスターするだけで、あなたのパンチは劇的に進化するはずです。
力まないパンチは「タッチ」から始まる
多くのボクサーが「脱力したい」と願いますが、意識すればするほど逆に力が入ってしまい、パンチの質が落ちてしまうという壁にぶつかります。
この「力み」を解消するためのポイントはたった一つ。それは、「タッチ」することです。
「タッチ」が脱力を生む理由
パンチを「強く打とう」「当てよう」と思うから、無意識のうちに腕や肩に力が入りすぎてしまうのです。その意識を捨てて、「触るくらいの感覚」でシャドーやミット練習に取り組んでみてください。
- 力の抜きやすさ: 強く打つというプレッシャーがなくなるため、体が自然と脱力します。
- スピードの向上: 力みのない状態の方が、パンチはスムーズに、そして速く繰り出されます。
いかに早く相手に触るか、いかに早くミットに触れるか—ここにこだわって練習してみてください。これが、スピード感のある脱力したパンチのきっかけづくりになります。
実践的な脱力トレーニング：タッチマス
「タッチ」の感覚を養うための具体的な練習法として、「タッチマス（タッチマスボクシング）」が非常におすすめです。
これは、相手の肩、腹、膝などをグローブで触った回数を競うマスボクシングです。勝負が数で決まるため、強く打つことではなく、「素早く触る」ことに集中できます。これにより、無意識のうちに脱力スピードを養うことができます。ぜひ、日々の練習に取り入れてみてください。
かっこいいワンツーの打ち方：踏み込みと腰のひねり
すべての基本となるワンツー（ジャブ→ストレート）を、より鋭く、そしてかっこよく打つためには、「踏み込み」と「腰のひねり」の2点を意識することが重要です。
❶ 踏み込みの極意：床スレスレを走る
ワンツーを打つとき、ステップインで「ヨイショ」と足を持ち上げたり、ジャンプするように前に出てしまう人がいますが、これではパンチに勢いが出ません。
正しいイメージは、床スレスレを走るように床を踏み込むことです。
- 足を持ち上げない: 足を無理に持ち上げるのではなく、体重を前にかけて足を落とし込むようにステップインします。
- 床を踏む力を利用: 地面を押す力を活かしたステップインによって、パンチに自然な勢いと体重が乗ります。
❷ 腰のひねり：パンチにキレと威力を乗せる
以前、「パンチのキレ」の投稿でもお話ししましたが、パンチのキレと威力は腰の回転から生まれます。頭を前に出して距離を稼ぐのではなく、腰をしっかり回すことが大切です。
- 理想のイメージ: ストレートを打つ際、「左の腰を、右の腰が追い抜く」くらいの勢いで腰を回転させます。
- 身体の連動: 右足を捻ることを意識すると、腰が回りやすくなり、自然に肩・腕・腰全体が連動して、無理なくパンチが加速します。
この腰の回転によって生まれるパワーが、あなたのパンチの鋭さと威力を同時にアップさせます。
まとめ：脱力と基本技術の連動
今回お話しした「脱力」と「ワンツーの極意」は、別々の技術ではありません。
「タッチ」の意識で脱力したパンチを身につけることで、力みが抜け、その抜けた力を「踏み込み」と「腰のひねり」に集中させることができます。
これにより、パンチのスピード感が増し、ワンツーが勢いよく、精度も上がり、あなたの練習の質は格段に変わるはずです。
▶️ 実際の動きは動画でチェック！
今回お話しした内容は、文章だけでは伝わりにくい部分もあると思います。「タッチマス」の実践例や、「踏み込み」「腰のひねり」といったワンツーの動きは、私のYouTubeやInstagramでも動画で解説しています。
✅Instagram:@mikiya1997
ぜひチャンネル登録やフォローをして、動画で一緒に練習を深めていきましょう！
いつも感想や「いいね」をくださる方、本当にありがとうございます。皆さんのコメントが私の活動の励みになっています。皆さんは普段、どんな工夫をして練習に取り組んでいますか？ぜひコメントで教えてくださいね。
