ボクシング

【パンチの破壊力】元ボクサーが教える、ダッキングフックと「速さの秘密」


こんにちは! 岡崎でボクシングジムを経営している元ボクサーのみきやです。

今回は、多くの人が憧れるパンチの破壊力について解説します。特に、より強いパンチを打つための「ダッキングフック」というテクニックと、私が普段から意識しているパンチスピードの秘密について、合わせてお話ししたいと思います。

パンチの威力を生む「ダッキングフック」を極めろ

右ストレートが相手の顔面を捉えるパンチだとすれば、フックは相手のテンプルや顎を打ち抜く、もう一つの強力なパンチです。特に、そのフックに「ダッキング」を組み合わせると、パンチの威力は劇的に高まります。

なぜダッキングがフックを強くするのか?

パンチの威力は、体重移動と回転によって生まれます。ダッキングとは、相手のパンチを避けるために体をかがめる防御動作ですが、この動作には「タメ」を作る効果もあります。

  1. 体を沈めることでエネルギーを溜める: ダッキングで体をかがめる動作は、バネを縮めるようにエネルギーを溜めることにつながります。
  2. 体重を乗せやすい: ダッキングから体を起こす際に、その勢いと体重をフックにスムーズに乗せることができます。

この一連の動作によって、ただのフックでは出せない、重くて鋭いパンチを打つことができるのです。

ダッキングフックの活用法

ダッキングフックは非常に強力なパンチですが、予備動作が大きくなるため、ただ単発で打つだけでは相手に読まれやすくなります。

  • 打ち合いの中で使う: 相手もパンチを打ってくるタイミングで使うと効果的です。相手のパンチをダッキングでかわし、そのままフックを打ち返せば、カウンターにもなります。
  • コンビネーションに織り交ぜる: ワンツーやジャブからのコンビネーションに混ぜることで、相手のガードを崩し、不意を突くことができます。
  • 右ストレートのカウンターで合わせる: 相手がストレートを打ってきたときに、ダッキングでかわし、フックを打つ。これは非常に効果的なカウンターです。

左フックは、相手に大きなダメージを与えることができるパンチです。ぜひ練習して、あなたの必殺パンチにしてください。

パンチスピードは「速い」のではなく「速く見える」

「早送りしてるんじゃないの?」

ありがたいことに、YouTubeやInstagramの動画でそう言っていただくことがよくあります。でも、早送りは一切していません!そんな嘘で目立とうなんて思ってませんから(笑)。過去にネタで早送りした動画には、その旨を記載していますし、最近はタイマーの前で撮影することで、ノーカットであることを証明しています。

では、なぜ私のパンチは速く見えるのでしょうか?それは、単に腕を速く動かすだけでなく、**「脱力」と「体の連動性」**を意識しているからです。

脱力と連動性の重要性

筋肉をガチガチに固めてパンチを打つと、見た目は力強く見えても、動きは硬く、スピードは出ません。一方で、脱力してパンチを打つと、筋肉の余分な力が抜けるため、よりスムーズに腕を振ることができます。

さらに重要なのが、腰や肩、腕を連動させることです。例えば、ジャブを打つとき、腕だけで打つのではなく、足のステップや腰の回転を連動させることで、パンチにキレとスピードが生まれます。

この「身体の連動性」は、単発のパンチを速くするだけでなく、コンビネーション全体のスピードを劇的に向上させます。

「速さ」と「強さ」を両立させる練習法

速さと強さ、どちらもパンチの破壊力には欠かせません。この両方を鍛えるための練習法を2つご紹介します。

1. スピードシャドー

これは私が常日頃から重要視している練習法です。 鏡の前で、力を抜いて、素早くパンチを打つ練習です。パンチのフォームをチェックしながら、脱力した状態での体の連動性を体に染み込ませていきます。

2. サンドバッグ打ち

サンドバッグは、ただ強く打つだけでなく、脱力した状態からパンチの威力を引き出すための練習に最適です。

  • まずは軽めのタッチから: 軽く触れる程度のパンチから始め、徐々に力を入れていくことで、脱力しながらも強いパンチを打つ感覚を掴むことができます。
  • 速いパンチと強いパンチを使い分ける: スピードを意識した連打の後に、力を込めたパンチを打つなど、メリハリをつけることで、パンチのバリエーションが増えます。

まとめ:速くて強いパンチは「意識」から生まれる

今回ご紹介したように、強いフックを打つための「ダッキングフック」も、パンチの速さを生み出す「脱力」と「連動性」も、すべては練習への**「意識」**から始まります。

地道な練習ですが、これを続けることで、あなたのパンチは見る人から「早送りしてるの!?」と言われるくらいに速く、そして相手に大きなダメージを与えられるくらいに強いパンチへと進化するはずです。

これからも「早送り」と言われるくらいのスピードを目指していきます。

皆さんの必殺パンチや、練習の工夫があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。

▶️ 実際の動きは動画でチェック!

今回お話した技術は、動画で見た方がイメージしやすいです。ダッキングフックやパンチスピードの秘密は、YouTubeやInstagramでも解説しています。

👉 みきやファイティングビー岡崎のYouTubeはこちら 

👉 Instagram: @mikiya1997

ぜひチャンネル登録やフォローをして、動画で一緒に練習を深めていきましょう!

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